中国ネット大手の第2四半期、リストラ奏功し収益性向上

中国インターネット大手の2023年第2四半期(4~6月)決算がほぼ出そろった。リストラで収益力を向上させるなど、総体的にコスト削減による経営効率化がみられる内容となった。

第2四半期の各社の増収率と増益率は、◇アリババ:13.91%、62.58%◇テンセント:11.32%、40.53%◇百度:14.87%、44%◇京東:7.6%、50.39%◇快手:27.88%、146.63%◇ビリビリ(B駅):8.05%、23%◇愛奇芸:14.87%、282.65%――。コスト削減、周期的なリストラ、事業の見直しが奏功し、純利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回った。

業界の高成長期の終焉と当局の規制強化を背景に、中国のインターネット大手は昨年以降、コスト削減に着手。膨大なコストを必要とするイノベーション事業の停止や縮小に動いたほか、数回にわたりリストラを実施した。

第2四半期業績報告書によると、アリババとテンセントの6月末時点の従業員数は、22万8,675人、10万4,503人となっており、前年同期と比較すると、それぞれ1万7,205人、6,212人減少した。

コスト削減効果は各社の粗利益率に現れており、テンセントは前年同期の43%から47%に、百度は49%→53%、京東は13%→14%、快手は45%→50%、ビリビリは15%→23%、愛奇芸は21%→26%に上昇した。

赤字経営が続いていた愛奇芸、快天、ビリビリは、黒字経営の転換に成功している。

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