CATL、−20℃でも充電効率50%高める電解質材料開発

CATLのチーフサイエンティスト呉凱博士(同社リリースより)

中国車載電池世界最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、超低気温の零下20℃でも充電効率が50%高めるリチウムイオン電池の新しい電解質材料を開発したと発表した。同社のチーフサイエンティストである呉凱博士が開発した。

リチウムイオン電池は低温になると、電池の中心材料である電解液の粘度が上昇し、全体の流動性が低下するため、電池内部のイオンの動きが鈍くなる。そこでCATLは充電速度を向上させるために新しい電解質材料を開発した。 ただ技術的な詳細は明らかにされていない。

低温下での電池セルの性能が低くなる問題は、中国の一部の地域ではEVの販売に大きな影響を与えている。データによると、2022年の新エネルギー車(NEV)販売台数の全国上位50都市のうち、寒冷地に位置する東北3省の中でリストに入ったのは遼寧省長春市と瀋陽市だけで、それぞれ46位と47位だった。

呉博士は、CATLが今年中に新しいバッテリーを量産する予定であるとして、「5~7分の充電で航続距離400キロメートルを達成する」と語った。

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