米マスク氏の「Terafab」、韓国企業約10社と協議か=韓国紙

米国のイーロン・マスク氏が計画する半導体製造プロジェクト「Terafab」をめぐり、米電気自動車(EV)大手のTesla(テスラ)とスペースXが韓国の半導体材料、部品、製造装置メーカー約10社と協議している。韓国メディアのThe Elecによると、すでに半数を超える企業が秘密保持契約(NDA)を締結した。
両社の関係者は、10月13~15日に米サンフランシスコで開催された「SEMICON West 2026」で、複数の韓国企業を集中的に訪問した。配管部品、バルブ、洗浄サービス、廃水処理設備、熱処理装置、半導体材料など、幅広い分野で供給可能性を評価したという。
Terafab側は、韓国企業の一部とすでに具体的な協議に入っている。テキサス州の研究・試験生産ライン向けに、洗浄、環境設備、薄膜工程、熱処理、テスト部品などの供給が検討されている。
韓国企業が選ばれている背景には、既存のテスラ・スペースXとの取引実績に加え、米半導体大手Intel(インテル)や半導体受託製造(ファウンドリー)の米GlobalFoundries(グローバルファウンドリーズ、GF)系のサプライヤーとの関係がある。中国企業とは取引せず、日本企業は価格が高いことから、韓国メーカーが有力な調達先になっているとみられる。富士フイルム、米大手半導体製造装置メーカーのLam Research(ラムリサーチ)、米半導体製造装置大手、Applied Materials(アプライド・マテリアルズ)などとも協議が進んでいる。
Terafabは、テスラ、スペースX、xAIがテキサス州で共同推進する半導体製造計画。今年3月に構想が公表され、10年以内に月産100万枚のウエハー生産能力を整備することを目指す。初期投資額は168億ドル、雇用創出は3000人超を見込む。スペースXはすでにテキサス州と税制優遇で合意し、建設に着手した。第1工場は月産10万枚規模で、2030年までの完成が見込まれている。
テスラはオースティンのテキサス工場内に研究・試験生産ラインも建設しており、自動運転システムやロボット、スペースXの衛星・宇宙データセンター向け半導体の自給体制を整える狙いだ。インテルとのロジック半導体開発やTSMCとの協議に加え、独自のメモリー製造技術も検討しているとされる。




