華為、世界初の「3Dデータセンター」を発表

AIデータセンターを立体化、超高密度の計算基盤に対応

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、広東省深セン市)は15日、安徽省蕪湖市で開催されたAIDC(AIデータセンター)産業会議で、世界初とする「3D(3次元)データセンター」を発表した。3Dデータセンターは、従来のデータセンターで水平に配置していた設備を垂直方向に積層する。下層から冷却、IT機器、電力供給、バックアップ電源の4層に分け、屋上には蓄電池と冷却塔を独立配置する。設計資料の公開や専門書の刊行も行い、業界標準としての普及を目指す。

ファーウェイによると、電力供給モジュールからラックまでの距離を17メートルから5メートルに短縮し、IT向け供給容量を76MWから168MWへ拡大できる。液冷によって高密度AIサーバーの発熱を処理し、電力・冷却・IT設備を分離することで、障害の局所化と運用効率の向上も図る。

設備の多くを工場であらかじめ製造・組み立て・試験する方式を採用し、電気・機械設備のプレハブ化率は90%超に達する。現場作業を組み立てと接続に絞ることで、電気・機械設備の納入期間を約6カ月から約3カ月へ短縮し、全体を約9カ月で引き渡す標準工程を構築する。

また、IT機器層と電力・冷却などの基盤設備を分離する設計により、将来のAIチップ更新時にデータセンター全体を再構築する必要をなくす。ファーウェイの昇騰シリーズから次世代計算製品への置き換えにも対応できるとしている。

ファーウェイは、蕪湖、貴州省貴安、内モンゴル自治区和林格爾にクラウド中核拠点を整備し、3Dデータセンターの大規模展開を進めている。汪涛副董事長兼輪番董事長は、今後10年間で社会全体の計算需要が10万倍に拡大し、2027年には10万枚超のAIチップを搭載する超大規模クラスターが標準になるとの見通しを示した。

ファーウェイは建築、構造、給排水、空調、電力、通信などの設計資料を公開し、業界関係者と新世代AIDCの標準化を進める。データセンター需要が急拡大するなか、立体化、液冷、プレハブ化によって建設期間と運用コストを抑え、AI計算基盤の供給速度を高める狙いだ。

华为发布全球首个3D数据中心,携手产业共建AIDC新范式

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