矢崎総業、中国で合弁会社設立 EV向け高電圧システム開発へ

(阿爾特汽車技術股フンのウェブサイトより)

矢崎総業は8日、中国子会社の矢崎(中国)投資(YCIC、上海市)が、中国の独立系自動車エンジニアリング会社、阿爾特汽車技術股フン(IAT、北京市)と合弁契約を締結したと発表した。新エネルギー車(NEV)で必要とされる高電圧システムの技術開発及び関連製品を開発・生産する。

新会社は北京阿爾特矢崎新能源科技で、北京市北京経済技術開発区に位置する。登録資本金は5000万元(約10億3500万円)で、矢崎(中国)投資が40%、北京阿爾特汽車技術股フンが50%それぞれ出資する。今年10月に設立予定。両社は、両社が長年にわたり世界市場で蓄積してきた技術、製品、及び市場優位性を活用し、新エネルギー車の技術的な難点を解決することを目指す。

中国は世界最大の自動車市場で、NEV産業が急速に成長している。CASE(Connected/コネクテッド、Autonomous/自動運転、Shared & Services/シェアリングとサービス、Electric/電動化)関連の新技術の開発・採用も活発であり、EV関連を中心に今後も大きな成長市場・事業機会が見込まれている。一方で、EV関連を中心に市場環境の変化は激しく、「YCICは中国市場で市場ニーズに対応した研究開発のスピードアップや事業の多角化、自動車メーカーやサプライヤーとの関係強化を進めることが重要」と指摘している。

北京阿爾特汽車技術股フンは2007年の設立。中国で独立系自動車エンジニアリング会社として初めて上場した会社。車両及び車両プラットフォーム全工程の研究開発(R&D)、新エネルギーインテリジェントプラットフォームの開発、コア部品の研究開発・製造等を手がけている。取引先数は100近く、完成車開発実績は500近くある。

阿爾特汽車技術股份有限公司と合弁契約を締結

阿尔特汽车技术股份有限公司

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