Aitomatic社、半導体産業に革命をもたらすAI「SemiKong」を発表
パロアルト(カリフォルニア州), 2024年7月12日 /PRNewswire/ — Aitomatic社は本日、世界初の半導体産業特化型オープンソースAI大規模言語モデル(LLM)「SemiKong」を発表しました。SEMICON West 2024で公開されたSemiKongは、半導体プロセスと製造技術に革新をもたらし、今後5年間で5,000億ドル規模の半導体産業を変革する可能性を秘めています。
SemiKongは、オープンで責任あるAI開発を積極的に推進する業界横断的イニシアチブ「AI Alliance」での共同開発の成果です。AI Allianceメンバーであるメタ社のオープンソースモデル「Llama3」をベースに構築されたSemiKongは、東京エレクトロンなどの主要半導体企業やFPTソフトウェアなどのAI専門家の知見を活用しています。このアプローチは、AI Allianceのオープンサイエンスと業界横断的イノベーションへのコミットメントを体現しています。
業界特有のタスクにおいて、SemiKongは精度、関連性、半導体プロセスの理解において顕著な改善を示し、多くの場合、大規模な汎用モデルを凌駕する性能を発揮します。この性能向上により、半導体バリューチェーン全体でのイノベーション加速とコスト削減が期待されます。
Aitomatic社CEOで、SemiKongプロジェクトのリーダー、およびAI Allianceの基盤モデル重点分野の共同リーダーを務めるクリストファー・グエン博士は次のように述べています。
「SemiKongは半導体製造の概念を根本から変えようとしています。AI Allianceが実現したこのオープンイノベーションモデルは、業界特有の課題に対して集団の専門知識を結集させます。Aitomaticでは、SemiKongを活用して複雑な製造問題に前例のない効果で取り組む領域特化型AIエージェントを開発しています。」
メタ社のAIチーフ・サイエンティストであるヤン・ルカン博士は、「Llama3を基盤としたSemiKongは、オープンソースAIが専門分野でのイノベーションを推進する可能性を示しています。これこそが、我々がAIのオープン性を強く提唱する理由です」とコメントしています。
東京エレクトロンのプロダクトライフサイクルマネジメントDX部門ディレクターで、AI Allianceメンバーでもある鈴木淳氏は、「AI Allianceを通じて協力する業界専門家として、SemiKongはAIの半導体製造への適用において重要な前進だと考えています」と強調しました。
東京エレクトロンのシニアスペシャリストで、半導体産業モデルの初期提案者である奥大介氏は、「SemiKongは半導体向けオープンソースAIの大きな進展です。Aitomaticの革新的なアプローチは、我々の業界に大きな飛躍をもたらす可能性を秘めています」と付け加えました。
FPTソフトウェアのAI最高責任者であるフォン・グエン博士は、「FPTソフトウェアはこの革新的なイニシアチブに参画できることは光栄であり、このモデルの潜在的な応用、特にグローバルAIと半導体の融合を促進することに大きな期待を持っています。我々の参加が、グローバル半導体産業の未来を形作る先駆者としての地位を強化すると確信しています」と述べました。
SemiKongが半導体生産コストの低減に寄与することで、消費者は今後数年以内により高性能なスマートフォン、ラップトップ、スマートホームデバイスをより手頃な価格で入手できるようになる可能性があります。
Aitomatic、東京エレクトロン、FPTソフトウェアはいずれもAI Allianceのメンバーです。2023年に設立されたAI Allianceは、ソフトウェア、データとモデル、安全性、セキュリティと信頼性、ツール、評価、ハードウェア、教育、オープンサイエンス、アドボカシーなど、AI技術領域全体にわたるオープンイノベーションの構築、実現、推進を行っています。
SemiKongは、AI Allianceの中核プロジェクトの一つとして開発され、コミュニティ横断的な重要課題に取り組み、個人の貢献者やメンバーが協力し、AIの未来に影響を与える機会を提供します。
IBM社のAIオープンイノベーションおよびAI Alliance エンゲージメントディレクターであるアンソニー・アンヌンツィアータ博士は、「この取り組みは、AI Allianceのオープンコラボレーションのミッションが、半導体製造のような重要産業へのAI適用において、いかに多様な専門知識を結集して進歩を促進できるかを示す好例です」とコメントしています。
SemiKongは、AIモデル共有プラットフォームのHuggingFaceとソフトウェア開発プラットフォームのGitHubでダウンロード可能になる予定です。これは、業界全体の知識を活用しつつ、企業が独自のモデルを開発するための基盤となります。より高性能なバージョンのSemiKongは2024年12月にリリースされる予定で、最初のプロセス特化型モデルは2024年9月までに登場する見込みです。
共同開発者たちは、継続的な研究開発にコミットしており、半導体産業を新たなイノベーションと効率の時代へと推進するAIツールのエコシステム構築を目指しています。このブレークスルーは、量子コンピューティングから再生可能エネルギー技術まで、様々な分野での進歩を加速させる可能性を秘めています。
詳細については、https://www.semikong.ai をご覧ください。
【Aitomaticについて】
シリコンバレーに拠点を置くAitomaticは、産業用生成AIのリーダーであり、半導体製造向けの高度なAIモデルを専門としています。スタンフォード大学、インテル、グーグル、パナソニックで半導体とAI技術の専門知識を磨いたクリストファー・グエンCEOが同社のイノベーションを牽引しています。AitomaticのOpenSSAベースの製品であるaiKOとaiVAは、専門家知識を正確なAIエージェントに変換し、取り込むことで、世界中の半導体企業から求められるパートナーとなっています。詳細は https://www.aitomatic.com/ をご覧ください。
【FPTソフトウェアについて】
FPTコーポレーションの子会社であるFPTソフトウェアは、ベトナムに本社を置くグローバルテクノロジー・ITサービスプロバイダーで、2023年の売上高は10億ドル、30カ国に3万人以上の従業員を擁しています。同社は、高度な分析、AI、デジタルプラットフォーム、クラウド、ハイパーオートメーション、IoT、ローコードなどの世界水準のサービスで、複雑なビジネス課題に取り組んでいます。航空、自動車、銀行、金融サービスと保険、ヘルスケア、物流、製造、公共事業などの分野で、世界中の1,000社以上のクライアントと提携しており、そのうち91社はフォーチュン・グローバル500企業です。詳細は https://fptsoftware.com/ をご覧ください。