半導体材料の晶湛半導体、シリーズC資金調達完了

蘇州晶湛半導体のGaN製品(同社サイトより)

半導体材料メーカーの蘇州晶湛半導体(江蘇省蘇州市)はこのほど、シリーズCの資金調達ラウンドを完了した。調達した数億元(1元=約19.6円)規模の資金は研究開発に充て、次世代パワー半導体素材「窒化ガリウム(GaN)」の自動車電子領域への応用を加速させる。

リードインベスターは、中国の新興電気自動車(EV)メーカーである「蔚来汽車」の創業者・李斌氏が設立した「蔚来資本(NIO Capital)」と、生活関連サービス「美団」傘下の「龍珠資本(Dragonball Capital)が共同で務めた。

晶湛半導体の創始者である程凱博士は、「今回の調達は株式・債券市場が晶湛半導体の成長性と実力を評価していることの表れ。今後も研究開発と技術投入に注力する」と述べた。

同社は今年3月にも、シリーズB+ラウンドで数億元を調達した。

晶湛半導体は2012年の設立。21年12月に、第3世代半導体材料となるGaNエピタキシャルウエハの開発・生産拠点を着工した。同社によれば、電力制御や電子機器、マイクロディスプレイ向け材料の分野で、国内最大規模の生産拠点となる。

晶湛半导体完成数亿元C轮融资

苏州晶湛半导体有限公司

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